Taiyo Fine Chemicals

当社はオキシ塩化リン、5塩化リン、臭素、NBS、フッ素系化合物を使用する有機ハロゲン化合物の開発・製造を長年にわたり携わってまいりました。2017年にはハステロイ製造釜を導入しております。ハステロイはニッケル・クロム・モリブデンの合金からできており反応から発生する塩化水素、臭化水素、フッ化水素等の腐食性ガス、また強アルカリ性に強い材質です。当社はこれまで蓄積してきた開発・製造の技術と最新設備の導入を掛け合わせることにより、多種多様なニーズにお答えできるよう取り組んでおります。

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有機ハロゲン化合物とは

周期律表の右から2列目の17族元素であるフッ素、塩素、臭素、ヨウ素はハロゲンと総称されます。有機ハロゲン化合物は有機分子内にこれらの元素を含む材料で、日常生活に必要不可欠なものとなっています。ハロゲン置換基はその電子吸引性により有機化合物の物性を大きく変えることができます。物性として電子材料用途では撥水性や難燃性、導電性等を付与することができ、また様々な材料の合成ルートの中間物として利用されております。また医薬・農薬用途では、また最終化合物の生理活性にユニークな影響を与えることができます。

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フッ素化合物の魅力

(渕上 壽雄:東京工業大学名誉教授、太陽ファインケミカル技術顧問)

フッ素化合物は、耐薬品性、耐熱性、耐光性、非粘着性、撥水撥油性、低摩擦性、電気絶縁性、放射感応性で、屈折率や誘電率が低く、特異な生理活性などを有し、他をもって替えがたい性質を有しております。フッ素系材料としては、30年以上塗り替えずにすむ超耐候性のフッ素系塗料、10年以上張替えしないですむ農業用ハウスのフッ素系フィルム、繊維、皮革、スマートフォンの撥水撥油性加工剤などが例として挙げられ、住環境や自動車にもフッ素が省エネルギー・省資源に大いに貢献しています。また、半導体やIT産業を支えているのもフッ素ですし、さらには、リチウム二次電池、燃料電池などのクリーンエネルギー開発などにも、フッ素系材料が大活躍しております。 一方、生理活性物質に目を転じれば、高脂血症治療薬として世界で一番売れている医薬品もフッ素を含んでおり、含フッ素緑内障の治療薬も近年上市されました。さらに、医薬のみならず、農薬もフッ素系のものが主流になりつつあります。 このように、フッ素は学術的のみならず、工業的、医学・薬学的にも大変興味深い元素であり、フッ素化合物は我々の日常生活を豊かにしてくれるキーマテリアルといえます。

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経歴
1974 年 東京工業大学大学院理工学研究科博士課程修了。工学博士。同年 同大学工学部助手,同大学大学院総合理工学研究科助手,助教授を経て,1998 年より同大学教授。2012 年より同大学名誉教授・特命教授。

所属学協会
電気化学会
日本化学会
有機合成化学協会
日本フッ素化学会
The Electrochemical Society (米国電気化学会)
International Society of Electrochemistry(国際電気化学会)
ヨウ素学会

専門
有機電気化学、有機フッ素化学

研究概要
環境調和を目指す有機フッ素化合物の電解合成システムの開発

研究テーマ
選択的電解フッ素化および電解分子変換による有機フッ素化合物の合成
新規メデイエーターの開発と電極触媒反応への応用
イオン液体中での有機電解合成

職歴
東京工業大学 工学部 助手(1974-1976)
東京工業大学 大学院総合理工学研究科 助手(1976-1986)
東京工業大学 大学院総合理工学研究科 助教授(1986-1998)
東京工業大学 大学院総合理工学研究科 教授(1998-2012)
東京工業大学 特命教授(2012-2015)
太陽ファインケミカル技術顧問(2015-)

委員歴
電気化学会 編集委員長 (2006-2008)
日本フッ素化学会会長(2011-2013)
日本フッ素化学会監事(2020-現在)
相模中央化学研究所顧問/理事(2020-現在)
油化学協会 編集委員 (-)
日本化学会 編集委員、Bull.Chem.Soc.Jpn. (1987-1989)
日本化学会 Associate Editor, Bull. Chem. Soc. Jpn (2005-2006)
ヨウ素学会 評議員 (2004-現在)
有機合成化学協会 編集委員 (-)
Electrochemical Society (USA) 日本支部 支部長 (2009-2011)
Electrochemical Society (米国電気化学会) 有機・生物電気化学部門理事(2006-現在)

受賞
電気化学会賞(2008年);
米国電気化学会 Manuel M. Baizer賞(2010);
米国電気化学会フェロー(2010)